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「Safe Kids いずみ」講演会レポート

キッズデザインに関連して、先日(といっても6月ですが(^_^;))知人の紹介で行ってきた講演会のレポートです。 個人的にとても役立ったので、別の場所に書いた自分の日記から一部表現を変えて転載します。

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「Safe Kids いずみ」講演会 子どもの事故を防ごう!

子どもの死因第一位は不慮の事故。事故は予防することが可能です。痛ましい事故を起こさないために,おとなは,地域は, そして子ども自身は何を学び,何をすればよいかを考えます。日本における子どもの事故予防研究の第一人者,山中龍宏先生と,アメリカ海軍横須賀基地の子どもたちに米国版安全教育「リスクウォッチ」を実践している長谷川祐子さん,そして携帯電話による事故情報の収集・分析システムを開発・実践している高島智子さんに,それぞれお話を伺います。

山中先生は横浜市泉区内で小児科を営んでいる先生、20年ぐらい前から子どもの事故予防を研究していらっしゃる方でした。先の記事で紹介した、キッズデザイン賞の副審査委員長をされていらっしゃいます。
先生は長年、重症事故でどれだけの子どもが亡くなり、どれだけの子どもが重篤な後遺症なり危険に遭ったかを数値で表す機関が日本にない事を大変憂い、坂口厚生大臣(当時)に子どもの事故防止に向けて事故サーベイランス機関を作って欲しいと要望書を出したところ、その後すぐに大臣更迭。再度問い合わせたら厚生労働省から呼び出しがあり、行ってみると「担当部署がないから作らないよ」ってお返事が来たそうです。

ムカツいたので自分で機関を作った

と語る姿が面白かったです。(笑)

先生は事故を調査して数値化、遊具ならメーカーと連携を取って、事故を減らすため改善できる物を作成する。そしてそれを社会に知らしめる。そこで事故を減らした事が数値的に分かる事で、さらに重症事故防止への周知徹底をすべきだ。そう言った子どもの事故を防止する社会のサイクルを作ろうと語っていました。一貫した理論が非常に心地よいんです。

親はいつだって「目を離すな」「気をつけろ」と具体例のない指示を言われるばかり。どこに目を向けたらいいのか話からに言葉にとまどい、ストレスをためています。ここで具体例がこれだけあるから気をつけろ、注意しろと言ってもらえるだけで、対処の仕方が大幅に上がるのは間違いないんじゃないでしょうか。 米国ではこのような子どもの事故を調査する専門機関があり、例えば自転車をヘルメット無しで乗って重症事故にあった事象が多ければ、ヘルメットを着用させ、重傷事故を低減させた実績を持って、これを法令化に導くというルートが確立されているようです。日本にはこういった機関がない(当然数値も見えない)から事故がいつまで経っても減らない。という発言はとても衝撃的でした。

「Risk watch」の長谷川先生は、米軍基地内で米国版テキストやsparkyといった防災キャラクターを使い、子どもに楽しく自分で考えて身を守るメソッドを教えています。その方法の一部を語ってくださいました。例えば小さい子どもでも    

火事になったら、自分の体についた火を消し、体を低くして煙をよけて、ドアノブを確かめ避難経路を探し、逃げる方法

を楽しく、これなら自宅でも実践できるといったわかりやすく教えてもらいました。

はじめは驚いたのですが、聞けばとてもわかりやすく、理論的なのです。 例えば、体についた火を消すには、stop, down and roll 、手や体を振らず、地面に横たわって転がり、火を窒息消火させるのだとか。これをキャラクターと一緒に練習するのが学校の授業として組み込まれています。時にテスト形式、時にパズル形式で楽しくリスク回避を覚えたら子ども達は「おかあさんが大変になったら、僕が守ってあげる」と得意げに語るのだそうです。うらやましい(^^)。

さらに災害時には「水や食べ物の他に、大切な宝物、小さなゲーム、パズル、大切な毛布、枕、筆記用具、家族の写真」などを持っていっても良いと仰います。被災地でのストレスを減らすためにとても役に立つからだ、と。 日本の防災の心得とはなんて違うんだろう。心豊かに幸せに暮らす事を考えれば、子どもも防災に対して前向きに考えそうですね。

最後の携帯電話によるシステムはプロトタイプのため割愛しますが、いずれにせよ、お金には関係なく前向きに子どもを大切にしようとしている最前線の人たちに触れると、親としてはまたとない安心感と、自分でも何か実践できる事はないかととても前向きな気持ちを貰って帰ることができました。 残念なのは出席者がリアル育児をしているお母さんではなく、学童保育など託児に関連する支援者ばかりだったこと。対象者がそうだこんな話は保護者が聞いた方がずっとずっと心安らぐのになぁ。とてももったいない、でも内容のある講演会でした。

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