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判断する力

このところエコドライブの話題ばかりでしたが、今日はリスクウオッチについて。

実は一つの記事を書こうと思いながら、どうしても自分の中で結論が出ず、1ヶ月以上悩み続けていました。ところが、先ほどある一つの記事を読んで、ぽろんと答えが出ました。忘れないうちに書いておきます。

まず、書きたかったのは5月末に受けた大坪先生の講演会のこと。はじめはいつもの通り気楽なレポートを書くつもりでいましたが、講演の中で、大坪先生は公園遊びで起こる事故について、

遊び場の危険を100%排除してはいけない

と仰っていたのです。それにはもっともな理由があって、

子どもから危険を100%排除してしまったら、子どもが危険に対するおそれを知らなくなる"NO FEAR"な状態となってしまう。これがまた、危険な行為を産むと。

ボランティア活動のはしくれに参加して、子どもから危険を取り除く事だけを考えていた私にとって、これはかなり大きな衝撃でした。危険をあえて取り除かないというのは、どういうことなのか。

確かに大坪先生はお話の中で、

高い遊具から転落した事故を踏まえて、遊具を低くしても、子ども達は今度はその遊具の転落防止柵の上に乗って、遊んでしまう。大人が思うのとは違う使い方をする。それが子どもだ。

とも仰ってました。これにはとてもうなずけます。インターネット上の掲示板「2ちゃんねる」内の独特な表現として「想像の斜め上を行く」という言葉がありますが、子どもの行動はまさに想像の斜め上。それがまた子どもらしい才能を発揮する所ゆえに、安易に摘み取ってはならないとは思います。ではその危険を排除するしないのボーダーラインはどこなのか?私はこれについて、長い間結論が出ずにいました。

そして今朝、私は次のようなコラムに出会います。

日経BizPlus:コラム:三國清三氏「三國清三の厨房からの風景」第2回「キッズ・シェフが教えてくれた『食の喜び』」

小学校5,6年生の子ども達が、三國シェフとともにフルコースを作る体験の中で、こんな事を書かれているのです。

キッズ・シェフでは、おとなと同じように包丁も使えば、熱湯や油も使う。そうすると「どう使うと危ない」とか「これを切る時には、こんな具合に力を 入れる」などの「加減」がわかる。「子供に包丁を使わせるなんて危ない」とおっしゃる方があるかも知れないが、「どこがどう危ないのか。危なくしないよう にするには、どうすべきか」と知らないほうが、よっぽど危ない。  
お湯を沸かす時、油で揚げる温度など、子供たちは自分で判断して「どのくらいが適当か」を知らず知らずのうちに理解していく。

料理の中では、熱湯も包丁も油で揚げる事も、全てが排除できない避けられない危険です。そしてそれを経験する中で、危険とのつきあいが分かってくる。危険を避ける力が付けば、さらに楽しさが広がってくる。それは公園遊びも同じじゃないでしょうか。

転んだらすりむいてケガをする、今手を離して落ちたら痛い、だからそうならないようにしよう。子ども達は公園の中で、判断する力をつけて成長していく。親としても公園はそんな場であって欲しい、と思っているので、どうしても避けられない危険は排除しない。ただ、重篤な事故を産む可能性がある「避けられる危険」は見つけて、なくしていけたらと思えるようになりました。

例えば、ブランコで言えば、ゆれるブランコを排除する事はできない(したくない)けれど、ブランコの乗る台を軽くて軟らかめの材質にすれば、ぶつかった時にもケガは少ない。きっと周囲を見渡せば、そんなことってたくさん出てくると思います。

ただし公園は、幼稚園~小学生が遊べる場としてある事が多く、ようやくあんよができるようになった乳児や未就園児にとっては、もっといろいろ危険もあるので、親が見守る事が大切だと思います。うちの子たちもすべり台のはしご段が登り切れずに、なんどあの隙間から転落したか……。年齢別の危険チェックもぜひ視点に入れて考えないと……と思うようになりました。

ようやくここまで判断する力が私にも付いてきました。やれやれ(苦笑)

もちろん、子ども達に正しい遊び方を教えるのは必須です。自転車では大活躍のヘルメットも、遊具で遊ぶ時に着用していると、遊具の隙間から転落した時に、子どもの頭は抜けるスペースでも、ヘルメットは抜けず、首が絞まる事があります。原則として子どもの首に掛かる長いひもはNGです。この季節なら特に水筒を下げて歩く子はとても多いので、ぜひ遊ぶ時はどこかに置いて遊ぶように伝えたいですね。

最後に余談ですが、大坪先生ってアウトドアってイメージがあったので、実際にお会いした時は、とってもスーツのよく似合う紳士で、驚きました。素敵でした(笑)

※追記(というか勝手な宣伝):大坪先生が代表をされているプレイグラウンド・セーフティ・ネットワーク(PSN)では、PSN版 楽しく安全な遊び場の安全ガイドラインをWebで閲覧できるほか、1000円で頒布されているようです。興味のある方はぜひどうぞ。

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